Hamil, Lauren E., et al.
"Pretreatment aerobic bacterial swab cultures to predict infection in acute open traumatic wounds: A prospective clinical study of 64 dogs." 
Veterinary Surgery (2020).

PubMedリンク PMID:32310309
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タイトル
急性解開放性外傷性創傷において感染を予測するための治療前の好気性細菌培養;64頭の犬の前向き臨床研究

==アブストラクト=== 
目的:感染を起こした創傷における細菌種類の予測のための急性開放性外傷性創傷の最初の好気性培養の有効性を調べること。

研究デザイン:前向き臨床試験。

動物:自然に起こった急性の皮膚外傷性創傷のある犬64頭(2017-2018年)。

方法:洗浄とデブリードを行う前と後にそれぞれの創傷からスワブをとり、定量的および定性的な細菌培養を行った。来院後14日以内に感染の臨床徴候がみられた創傷については培養を再び行った。

結果:急性創傷の43/50(86%)で、洗浄前のスワブよりも、洗浄後のスワブから得られた培養のほうが細菌が少なかった。すべての一次診療獣医師すべてが、初診時の犬にβラクタム系抗菌薬を処方した。初診時の洗浄/デブリード後に培養された細菌すべてが、予防的に処方された抗菌薬に感受性を示した。術後感染は14/64(22%)で診断され、そのうち13頭で陽性の培養結果であった。初回の創傷培養の結果とその後の創感染の発生の間に相関はみられなかった。最初の創傷スワブに存在する細菌種は、その後に感染した組織から培養されたものとは相関しなかった。

結論:犬の開放性外傷性創傷の治療前の創傷の培養の結果は、その後に感染創から回収された細菌種を予測しなかった。治療前の創傷に存在する細菌叢は、創傷が外科治療後に最終的に感染を起こすかどうかを予測しなかった。

臨床的意義
:急性創傷のルーチンな培養は、その後の創傷感染の予測に役立つ可能性は低く、感染した創傷の治療のための抗菌薬の早期の選択を正確に導く可能性も低い。